根性論で働いてきた食品業界20年の会社員が、M4 MacBook AirとAIで「働き方」と「心の余白」を取り戻した話
本文
「これで十分」が、いつの間にか口癖になっていた
朝5時。
札幌の空気はまだ冷たい。
犬の散歩をしていると、息が白くなる。
その静かな時間だけが、頭の中を整理できる時間だった。
会社では、ずっと何かに追われている。
メール。
Teams。
お客様からのご指摘。
会議。
修正。
また修正。
Teamsの通知音とメールのバイブが、ずっと鳴っている。
食品業界で20年。
現場の泥臭さは嫌というほど見てきた。
汗を流してる人間が偉い。
遅くまで残ってる人間が頑張ってる。
休まない人間が正義。
そんな空気の中で生きてきた。
だから、自分も疑わなかった。
「気合いで乗り切るしかない」
それが社会人だと思っていた。
でも40代に入ると、その“当たり前”が少しずつ身体を壊し始める。
朝、会社へ向かう途中で動悸がする。
休日でもTeamsの通知音に反応してしまう。
夜9時過ぎ。
ほとんど人のいない事務所で、翌日に上司へ見せる資料を修正していた。
7枚目から8枚目あたり。
「ここ、やっぱり直しておいて」
その一言のために、またPowerPointを開き直す。
自分でも、「何のためにやってるんだろう」と思う瞬間があった。
でも、それでも手は止めなかった。
止められなかった。
昔みたいに「頑張れば何とかなる」が、少しずつ通用しなくなっていた。
iPhone SE3のサイズに、自分の可能性まで押し込めていた
少し前まで、自分はiPhone SE3を使っていた。
片手に収まるし、軽い。
必要十分。
正直、不満なんてなかった。
YouTubeは見れる。
LINEもできる。
電話もできる。
だから思っていた。
「スマホなんてこれで十分だろ」
でも今振り返ると、あれはデバイスの話じゃなかった気がする。
自分自身に対しても、
“このくらいでいい”と思い込んでいた。
新しいことを覚えるのも面倒。
AIなんて難しそう。
Macは意識高い人の持ち物。
どこかで、自分の成長を止めていた。
40代って怖い。
挑戦しない理由を、いくらでも理屈で説明できるから。
M4 MacBook Airを開いた瞬間、止まっていた思考が動き出した
M4 MacBook Airを初めて開いた時の感覚を、今でも覚えている。
「あ、これ全然違うな」
ただ速いだけじゃない。
思考が止まらない。
立ち上がりを待たなくていい。
処理落ちしない。
文字入力で引っかからない。
その小さなストレスが消えるだけで、人間ってこんなに軽くなるのかと思った。
たぶん昔の自分は、“待つこと”に慣れすぎていた。
古い会社の文化。
意味のない承認。
根性論。
全部、「耐える」が前提だった。
でも最新のデバイスって、そういう無駄を一気に吹き飛ばしてくる。
処理速度だけじゃない。
「もっと自由に考えていい」って感覚を与えてくれる。
それが一番大きかった。
AIを使い始めて、「頑張り方」が変わった
最近は、ブログの下書きを音声入力で作っている。
散歩中に思いついたことを喋る。
AIに整理してもらう。
構成を整える。
昔なら何時間もかかっていた。
でも今は違う。
もちろん、自分の頭では考える。
ただ、“全部を自分の手でやる”のをやめた。
これ、かなり大きい。
真面目な人ほど、全部自分で抱え込む。
自分もそうだった。
でも40代になると、それでは持たない。
時間も。
体力も。
気力も。
有限だと分かってしまうから。
だから最近は、AIを“手抜き”じゃなく、“生存戦略”だと思っている。
作業を減らす。
脳の体力を残す。
その余白で、家族と話す。
未来を考える。
自分の人生を立て直す。
本来、人間が時間を使うべき場所って、そこだったんじゃないかと思う。
デッドリフト160kgより、難しかったこと
自分は筋トレが好きだ。
デッドリフト160kg。
バーベルを握ると、手のひらが痛くなる。
前腕が張る。
呼吸が乱れる。
でも、限界は分かる。
あと1回いけるか。
もう無理か。
身体は正直だ。
でも仕事のストレスは違う。
どこまで耐えればいいのか分からない。
気づいた時には、心のほうが削れている。
だから最近は、「もっと頑張る」じゃなく、「削られない仕組み」を作るようになった。
Mac。
AI。
音声入力。
効率化。
全部、サボるためじゃない。
家族と笑う余力を残すためだ。
子どもの話を、ちゃんと聞けるように。
休日、仕事の通知に怯えないように。
前は、娘や息子の話を聞きながらも、頭の中は仕事のことでいっぱいだった。
家族から、
「さっきの話、聞いてた?」
そう言われて、聞いていなかったことに気づく。
あれは結構ショックだった。
家にいるのに、心だけ会社に残っていた。
そのために、自分は道具を変えた。
会社だけではなく、「自分」を積み上げたい
会社を辞めたいわけじゃない。
でも、会社だけに人生を預ける怖さは、40代になると嫌でも見えてくる。
体調。
人事。
組織。
自分ではどうにもならないものが増える。
だからブログを書く。
小さくてもいい。
最初は誰にも読まれなくていい。
でも、自分の言葉を積み上げていく。
それは確実に“会社の肩書きとは別の資産”になる。
M4 MacBook Airを開いて文章を書いている夜は、不思議と未来が少し明るく見える。
昔みたいに、ただ耐えるだけじゃないからだと思う。
40代。
まだ遅くない。
むしろ、ここからが「人生の再設計」なのかもしれない。


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